YouTubeを配信するときに、どのように配信したらいいかを質問されることがあります。人によって状況が異なり、顔出ししないで収益を得る方法が副業YouTuberには人気です。会社などに影響なく収入を得られます。
士業の場合でも、顔出しされている方とされていない方といます。個々人の意見として、判断基準は異なります。私の場合は顔出ししていますが、どんな方法で配信するかは、その効用が異なります。そのため、顔出しした方がいいかの結論は一様ではありません。出したほうがいいかどうかは、目的によって変わります。
先生が好きという意見
先生が好きでその授業に参加する話は、よく聞きます。その人の雰囲気がいい場合もあれば、授業の内容がいいという場合も。
大学のとある教授に参加する友人の話では、話し方が好きだとか、熱量がいいとか、色々と好きな理由があります。大まかに言えば人間性に惹かれたということなのでしょう。
ここから考えれば、顔出しした方が残る印象につながるという考えです。では、検証実験としてはどうなのでしょうか。
印象の聞き取り実験
YouTubeなどの配信においてどれが印象が良いかという実験が行われました。越後氏ほかは、以下のように「実写配信型」「3D配信型」「2D配信型」の3つで比較をしています。
越後宏紀ほか「カテゴリ別におけるVTuberとYouTuberの配信スタイルによる印象評価」情報処理学会論文誌 Vol.64 No.1 87頁 (2023)。
結果として、視覚的な差異はなく、内容についての印象差があると結論付けられています。
ノンバーバル情報と複数の内容の印象の要素のみに限定して調査した.印象評価の比較実験の結
越後宏紀ほか「カテゴリ別におけるVTuberとYouTuberの配信スタイルによる印象評価」情報処理学会論文誌 Vol.64 No.1 94頁 (2023)。
果,動画カテゴリごとの配信スタイルの違いを比較したところ,目線や表情といったノンバーバル情報の印象の差があることが分かった
こちらのアンケート結果の方が見やすいかもしれません。ここでは、「学び」について発信をしているときには、「実写配信型」が印象よしとした人が6割を超えています。
越後宏紀ほか「カテゴリ別におけるVTuberとYouTuberの配信スタイルによる印象評価」情報処理学会論文誌 Vol.64 No.1 87頁 (2023)。
ここで注目してほしいのは、カテゴリーによって印象の良し悪しに違いがることです。ゲーム実況であれば、3Dのアバターを使った配信が、顔出しの配信よりも印象がいいです。2D配信も含めれば、ゲーム実況に関しては、3Dアバターを使った方がいいという結論でしょう。
しかし、「学び」を目的とするのであれば、顔出しをした方が印象がいいと感じてもらえるようです。
自分の提供したいものと形態が合っているか
どのスタイルを選ぶかは最終的に自分の判断です。映像は複合的な要素があり、別の要素でしっかりと補えればウケるものになりえます。どこかで才能やら努力が必要でしょうが。
最初の質問に戻れば、一般的な人においては、自分の目的とその狙いについて、配信形態があっているかを考えていくのがいいです。学びを中心に提供を考えているのであれば、できたら顔出しがいいです。学びとニュースが分かれているように、自分がどちらに比重を置いて提供するかをしっかり意識するといいです。
これから配信する人の参考になれば幸いです。
【編集後記】
ウェブサイトの更新作業を続けています。もう少しで、置き換えまでいけそうです。
【運動記録】
ストレッチ○
【子育て日記(息子7歳0ヶ月、息子3歳6ヶ月)】
週末で少し疲れがたまっていたようです。仕事を早めに終わらせて、ゆっくりさせるようにします。