実務現場の税理士と税務署の一関係が伺える「税理士の事件簿」

租税法を学んでいると比較的、アクがないように感じるかもしれませんが、現場では多くのやり取りがあります。

先日出た、「税理士の事件簿」で中心に書かれているのは、税務署と付き合った経験です。

 

働き始めてから7年の受験経験と30年以上の税理士経験となっておりますので、ご年齢の想像もできます。

一般の方に向けて書かれたというよりも、税理士向けに書かれた本のように感じました。
ツールや営業方法など変わる点もあるでしょうが、これから税理士を目指す方や比較的年次が若い方向けに違ったものを取り入れるという趣旨で読める内容でした。

 

 

 

もくじ

税務署とのやり取り

本書で目立つのは、税務署とのやりとりです。

税理士の立場で税務署とやり取りをした経験から語ってくれます。
税理士のご経験の期間が30年と長いため、税務署といっても、ここ数年の税務署の話なのか、20年前の話なのかははかりかねました。

ペンネームにして発行するということで、誰かを特定されたらまずいと考えれば、最近の話ももしかしたら混じっているのかもしれません。

税法は、条文を見ていても、なかなか現場の雰囲気やその意義が想像できないものです。

軽く読めるテイストで書いてくれているので、お手軽な時間で手に取れるものです。

 

無茶なクライアントとの話

クライアントで印象的な話は、節税の指南で、クライアントの社長が裏の世界の方と関わってしまった話が載っていました。

特殊なケースとは想像しますが、そういうこともあるということで、キャリア本の延長として読んでおくことも可能かなと感じます。

 

税理士資格の位置づけ

最近のホットな話題なのかもしれませんが、税理士の資格の免除を与えることについてもいくつかの項目を割いて論を進めていました。

大学院を卒業した方に資格の免除を与えるということだけにとどまらず、税務署の経験、会計士の経験、弁護士の経験など、他の経路についての意見です。

税務署から、税理士が下請けとして見られたことがあるということも書いておりました。
(そう見ている税務署の方が全てではないでしょうが)

年齢層、年代、場面などが正確につかめないところもありますが、類似の意見を聞いたり読んだことがない、特に、税理士になる前の方にとって、一つのご経験として理解するのにちょうどいい内容かなと。

 

 

まとめとして

業界を知りたい若い方向けとしても読める内容です。
多面的に捉える意味で、その道のキャリアの税理士さんがご経験を語ってくれています。

主観の束を感じることで何かを得られると考えれば、一つの参考書として有用かなと。
さらりと読めますので、ご興味がある方は手にとってみてください。

 

 

【編集後記】
子ども用の証券口座を作るのに、データを整理しています。
整い次第、申請予定です。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳・0歳)】
4月になって、新しい絵本をもらってきました。
最近のはちゃんと工夫がこらされていますね。
視覚にも触覚にも訴えてきます。

下の子は、起き上がりたくなってきました。
横にしておくと、
「おこして〜!」とばかりに呼んできます。

 

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